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「政治は国民のもの」になっているか?――自民党結党宣言

 早朝、新聞を手にして愕然とする。

 自衛隊に恩給」創設
 安倍氏教員免許更新制に意欲、総裁選演説会「抵抗あっても教育再生
 首相が「安倍氏支持明言
 「小泉・安倍」勝利宣言 幹事長起用 中川氏後押し
 安倍氏 変わらぬ優位
 「秋葉原のオタクのみなさん!」 若者文化語り 麻生氏異彩
 民主 改憲戦略定まらず
 等々の見出しがずらり。

 とくに、旧軍人恩給に準じた制度の導入を防衛庁が検討しているのは、国際平和協力活動への参加、有事法制の整備などで、自衛隊の性格が変容したことを受け、退職後の保証を手厚くすることで、優秀な人材を確保する狙いだといいます。

 格差社会の網の目からこぼれた兵士予備軍の存在といい、この、事実上軍人恩給の再制度化といい、仕上げとして憲法改悪に照準を合わせることといい、着々と国民皆兵制への布石は打たれています。

 一族のメンバーが宰相の位に就くという岸家の悲願と、明治憲法を復活させる改憲という自民党の結党以来の悲願が成就されそうな気配です。

 もともと、一国のリーダーの地位につくのがひとつの家系の悲願となり、それが叶いそうだなどとは、政治の私物化に他なりません。

 そのうえ、森田敬一郎氏によると、「自主憲法の制定は結党以来の党是であるというのは神話」にすぎないといいます。

  「核心の文書である『綱領』に、「憲法改正」「自主憲法の制定」と  いう文言が無いことに驚かれる人は多いのではないか。『立党宣  言』も『党の性格』も同様である。」

 氏に言われて自民党ホームページにある「立党宣言等」を読んでみると確かにそうです。「現行憲法の自主的改正」の文字は、立党宣言でも綱領でも党の政策でも党の使命でもなく、やっと、「党の政綱」の6番目に出てくるにすぎません。

 逆に、

「 政治は国民のもの、即ちその使命と任務は、内に民生を安定せしめ、公共の福祉を増進し、外に自主独立の権威を回復し、平和の諸条件を調整確立するにある。」の文言を読むと、いったいどこの党の立党宣言か、分からなくなります。自民党の立党宣言は、こうした言葉で始まっているのです。

 小泉政治の5年間で、こうした理念のことごとくが反古に帰したと思うのは私だけでしょうか。

「私が首相に就任して以来一番身近にいて、中から小泉内閣の進める改革を推進してきたと言って、9日、卒業旅行中の首相が「安倍氏支持」を明言しました。

 これに対してアベ氏は、

「大変光栄に思う。改革の炎は燃やし続けていきたい」と語ったとか。たしか彼は格差社会の現実を見て、「コイズミ改革路線」の修正を訴えていたのではなかったのかしらん。

 さらに首相は今後の過ごし方として、

「名残惜しさはない。後少しでこの重責から解放される。控えめに迷惑がかからないように(次期政権を)支えていく」とのこと。世に言う「院政」宣言でしょうか。

 なんだか、疑問に思うことしきりです。
 
 小林興起さんのいわれるとおり、日本が『改革』と言い出して早15年、平成に入ってから11人の首相が誕生しましたが『改革』を主張しなかった首相は一人もいませんでした。兎角政治家は『改革』が好きなわけです」。

 アベさーん、どうなってるのでしょうか。はっきりしてください。

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