「骨粗しょう症の方針2006」と、貞子ちゃんが断言してました
ブリューゲルの描いた寓話の絵はピンとこないものも多いのですが、この絵は分かりやすいですね。私たちがいう「豚に真珠」は、「豚に薔薇」というのでしょうか。
さて、久しぶりに、「貞子ちゃんの連れ連れ日記」を読んでみました。もう、半年ぶりになるでしょうか。
セミプロ級の金融アナリスト「貞子ちゃん」がいろいろこの国の金融事情を解説してくれるのですが、この「豚に薔薇」か、私には「訳わかめー」で、ずっとご無沙汰しておりました。
「『骨太』もとい『骨粗しょう症の方針2006』」のタイトルに惹かれて読んでみると、
2011年度には国と地方で基礎的財政収支(プライマリーバランス)を確実に黒字化するために最大14兆3000億円の歳出削減も盛り込んだ「骨太の方針2006」について、
向こう5年間で 一般会計だけで わずか14兆3,000億円の歳出削減だと???
2011年でプライマリー・バランスが黒字化するのは 特別会計を含んでいない。
『骨太の方針2006』つまり財投債・財投機関債・政府保証債などの国債発行は【勘定】に入れていない。
一般会計だけプライマリーバランスの黒字化を達成しても 何の意味があるのだろうか。
日本政府は 本気でこの国にキャピタルフライトを巻き起こして インフレによって日本の国富と国家債務の両方を半減させるつもりでいるとしか思えない。
と貞子ちゃんが息巻いていました。
「わずか14兆3,000億円の歳出削減だと???」という言葉に度肝を抜かれている私にたたみかけるように、借金は減るけれど、日本は貧乏になるんだ、と言っているようです。
(歳出を)削れるだけ削って、(国民が)泣きを見るのを待て、というような首相の言葉に腹を立て、14兆の歳出削減にも怒っていたのに、14兆も「わずか」なんですか? 一気に心配が風船のように膨らみ始めました。
なんでも、貞子ちゃんが引き合いに出したイタリアの行財政改革はすさまじいらしいのです。
「イタリア政府は 93年度予算において 93兆リラ(日本円にして約33兆円!!!)もの財政赤字削減を打ち出し」
「1980年代から1990年初頭まで『世界の財政赤字の一番の落第生』だったイタリアで 1992年から1997年の5年間に及ぶ財政破綻の処理法は 遍
く(あまねく)あらゆる階層に 遍く(あまねく)あらゆる社会保障費に 大変厳しいメスを入れました。今の日本にとっては大変参考になると思います」。
ということでした。
ひえー……
「生活費にはまるっきり困ってない」、「ハッピーリタイア中」の貞子ちゃん、羨ましい限りです。
おまけに「投資初心者が手を出すにはリスクが高すぎる金融商品」を一切扱わず、「愚直なまでに堅実&誠実なネット証券です」といって、某ネット証券を推薦していました。
その昔、親から貰った小遣いで夫に株を買ってもらいましたが、株価の上がり下がりに一喜一憂する自分に耐えられずにさっさと株式市場から退場した私には、まったく「豚に薔薇」のご推薦でした。
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