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ヤクザ政権、ヤクザ国家

 前回の記事に載せたNew York Yimesの論説のタイトルの訳、「ベルベットのプレスリー外交」という言葉はおかしいなあ、と思っていたところ、思い出したのが、チェコの「ビロード革命」です。

 民主化要求が流血の事態に至らずにスムーズに旧体制の崩壊をみたチェコのvelvet revolutionがビロード革命と訳されて一般化しているわけですから、ここはビロード外交とでもいうところでしょうか。(ただしこの語で検索してもヒットは0でした)。

 プレスリーを利用してビロード外交を演じた日米の大根役者ふたり。勝手に自分のものをいじりまくられたプレスリーは、今頃きっと、向こうの世界でお怒りでは。

 運は良くても、ご乱交ご乱行に品位のかけらも持ち合わせていない首相と、運悪く、統一協会イベントへの祝電が露見したうえに、「内閣官房長官」の肩書きで「私人として」の祝電を送ったという、国語の論理を無視した苦し紛れのいい訳をやったアベ氏。

 このコンビに引きずられてきた私たちは、これからどこへ行こうとしているのでしょう。

 誰が言い始めたのか、「ヤクザ政権」に「ヤクザ国家」。

 今、この言葉を噛みしめています。

  ワールドカップも終ったし、今度はこいつを思い切り蹴りこめバナー

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政治」カテゴリの記事

コメント

 はじめまして。今日和。
 今日、"Under the sun"に参加表明させていただいたばかりの@boh(Kyuichiro Akimoto)といいます。
 作家志望の中学生です。
 小泉総理の小恥ずかしい英語を全世界に披露した訪米や、軍事危機を煽るテポドン発射まで、この一週間激動の世界情勢でしたが、あなた方のしている活動がすこしでも世界にとって、そしてこの日本にとって光明となる事を祈っています。
 私は小説で、統一教会の霊感商法・政治癒着問題、731部隊問題、薬害問題、などについて扱っています。
 何かご存知のことありましたら、また現在書いている小説に間違いなどありましたら、私のサイトにコメントしていただけるとうれしいです。
 同志的連帯の挨拶を送ります。

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 「正しい人のままで死なせてください」 
 http://d.hatena.ne.jp/beanguy/

投稿: @boh | 2006年7月 9日 (日) 14時00分

Kyuichiro Akimotoさん、はじめまして。
若い方が自分の夢に真剣に向かい合っているっていいですね。
志を高く持って、頑張ってください。応援しています。小説は少しずつ読ませて貰いますね。

投稿: とむ丸 | 2006年7月 9日 (日) 15時08分

とむ丸さん、はじめまして。
お名前は以前から伺っており、こちらのブログにもときどき寄らせていただいたのですが、コメントするのは、初めてになります。さっそくリンクしていただきまして、ありがとうございました(^^)。こちらからもリンクさせていただきますね。私のリンクは数が多いので、探すのが大変かもしれません(笑)。おばちゃん同盟ブロガーとして、おばちゃんパワーでがんばりましょう。

安倍についての記事を書かれましたときに、AbEndリンクリストにTBしていただけたら、嬉しいです。

AbEndリンクリストTB先:
http://member.blogpeople.net/tback/06610

これからも宜しくお願いします。

投稿: 美爾依 | 2006年7月 9日 (日) 15時25分

美爾依さん、ありがとうございます。
さっそくAbEndにTBを送らせていただきました。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

投稿: とむ丸 | 2006年7月 9日 (日) 15時32分

リンクしていただき、ありがとうございます。
こちらからもさせていただきますね。

投稿: ヘリオトロープの小部屋 | 2006年7月 9日 (日) 15時57分

やくざ政権に引きずられて地獄へ連れて行かれた人々は古来たくさんいるのに、人間は何度でも同じ間違いを繰り返すのですね……。

投稿: 華氏451度 | 2006年7月 9日 (日) 17時29分

華氏さんの言う通り。歴史は繰り返さず,されど人,それを繰り返す,というラテン語のことわざの通りです。やはり論理的に詰めて考えるには,西欧の性悪説を基本に据えないといけないのかも知れません。

投稿: kaetzchen | 2006年7月 9日 (日) 18時45分

ヘリオトロープさん、こんばんわ。
かってにおばさんにしてしまってごめんなさい。これからもよろしくね。

華氏さん、いらっしゃい。
何でこんなになってしまったのか、と訊くのも野暮ですが、やっぱり訊いてしまいます。

kaetzchenさんもいらっしゃい。
性悪説か! 壺三さんを「タイプ」だという女性も含めて、「性アホ説」を支持したいです。

投稿: とむ丸 | 2006年7月 9日 (日) 23時50分

マスコミのヤクザ化も止まりません。
昨日インドが長距離ミサイルの発射実験をしたが、
ネットの記事は「インドに向けた核ミサイルを配備しているとされる中国に対し『最低限の核抑止』として軍事的に対等な立場に近づく狙いがある」と、インドに好意的で、北の実験?とはエライ違いだ。読売はネットにも載せてなかった。NHKはBSで9日夕方から流したが、見出しは『印、ミサイル実験”成功”』であり、これではほめ言葉だ。どのテレビも、この核搭載可能なインドのミサイル発射への批判はしてません。辛うじて、スパモニで鳥越氏と吉永氏が山本一太を批判しただけ。

投稿: コギトエルゴスム | 2006年7月10日 (月) 09時57分

「何でこんなになってしまったのか」と言われれば,日本人の性善説が戦後になっても残ってしまったためだ,としか言い様がありません。

過激と言われるのを覚悟で答えれば,やはり「国体護持」の廃止,すなわち裕仁氏を含む天皇家の粛正と断絶,もちろん皇族も含めての話ですが……。性善説のシンボルとなる皇族が物理的に存在しなければ,宮内庁も神社庁も存在価値を失いますから,当然「ヤクザ化」も鎮静できます。

結局,戦後日本の左翼が「反米運動」というナショナリズムを基盤にしていたから,総てがおかしくなったのではと私は考えています。いっそ,アメリカに帰属した方が結果的に良かったのでは,とも思いますね。

投稿: kaetzchen | 2006年7月10日 (月) 21時42分

そういえば,安倍氏はくさい芝居を打ってますね。自分の手下のヤクザに,刃物入りの脅迫状を送っています。小包など精密機械や CD-ROM 在中などと書いてなければ,特に国際郵便は必ず放射線で中身を確認するはずなのに,安倍氏に届く郵便物だけはフリーパスというのが非常におかしな芝居になっています(笑)

# 物理学の基本中の基本なのにね。(^o^)

投稿: kaetzchen | 2006年7月10日 (月) 21時49分

送っています → 送らせています のミスでした。m(__)m

投稿: kaetzchen | 2006年7月10日 (月) 21時50分

蒸し暑くてこんな時間に起きてしまいました。

「いっそ,アメリカに帰属した方が結果的に良かったのでは」という一文は,とくらさんの9日13時半の記事「論争の無い社会は非常に危険(植草一秀氏)」を参考に書きました。つまり,米国に占領されるとは,買い占められるとはどういうことか,を感情論でなく,論理的に突き詰めると「ヤクザ国家」の意味が分かるよというヒントのつもりです。

# と,ヒントを書かないと,またとむ丸お姉様に怒られそうで(笑)

投稿: kaetzchen | 2006年7月11日 (火) 00時14分

コギトエルゴスム さん、kaetzchenさん、ありがとうございます。

 マスコミのヤクザ化はみなさん同様に私も痛感しております。

 戦後処理が誤っていたと、私も思わざるをえませんね。戦後の出発時点から、間違っていたのでは、と思います。
>いっそ,アメリカに帰属した方が結果的に良かったのでは,とも思いますね。
に対しては、コスタリカの話を聞いてきたところで、やはり「否」と答えたい。疲れていてボーとしているので、詳しい話しはまた後で。

 それと、刃物入りの脅迫状については、聞いた瞬間、私も疑問を持ちました。私など、ロンドンで買い込んだ仕掛け絵本を国際便で送ったために中味をあらためられて包み直され、表紙の一部が毀されてしまったのに。今はそうか、放射線か。

投稿: とむ丸 | 2006年7月11日 (火) 00時47分

とりあえず,11日0:47のとむ丸さん発言に話題を戻しましょうか。

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| >いっそ,アメリカに帰属した方が結果的に良かったのでは,とも思いますね。
に対しては、コスタリカの話を聞いてきたところで、やはり「否」と答えたい。疲れていてボーとしているので、詳しい話しはまた後で。
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中米も朝鮮半島もそうですけど,米国はあまりにも内政干渉をし過ぎました。コスタリカが貿易を維持しながらも,米軍の影響力を外交努力で拒否したのは,そういう「痛み」を国民すべてが共有していたからだと思います。

ひるがえって,戦後の日本の反戦運動を俯瞰してみると,米軍の空襲にあったことばかりが強調されていて,沖縄県の地上戦のような「生の米軍兵士の残虐さ」がまるで見られない。反米右翼の方々はなぜかこれに黙っているし,反米左翼は米軍基地が国内にできたことへの被害者意識つまりナショナリズムだけで団結している状態。

私は沖縄県に次いで米軍基地やキャンプの多い神奈川県で生まれ育ち,米軍キャンプと隣り合わせに住んでいたので,ベトナムへ向かう米兵たちの良い所も悪い所も身体で知って来ました。街の看板は英語だらけだし(笑) そういう植民地的な環境で育ったせいもあって,一度アメリカの属州になってみたら?という反語を提案したのです。コスタリカもそういう経験を踏んで,やはり米軍出て行けという結論に達した訳ですからね。

投稿: kaetzchen | 2006年7月13日 (木) 08時29分

ははは。kaetzchenさん、
当日の夜、ぬれぞうきんのようになって寝入ったとき、多分あれは例の《皮肉》だろう、と思い至りましたが、もうPCもシャットダウンしたし、書き直しもつけ加えも面倒臭い……ということでそのままにしておりました。
私も父の転勤で基地の街を知っています。何を隠そう、私の父親は法務省関係だったのです。
>反米左翼は米軍基地が国内にできたことへの被害者意識つまりナショナリズムだけで団結している状態。
というのも分かります。
なんだか40年前のアジビラを思い出しますね。

投稿: とむ丸 | 2006年7月13日 (木) 08時40分

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