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桃源郷ではないけれど、とても示唆的

 いよいよ酷政が牙をむき出しにしてきましたね。

 08年度から、生活保護者も窓口で「1割負担」することが厚生労働省で検討を始めたようです。

 なんだかんだいいながら、いつの間にか軍事費は5兆8039億円という、世界屈指の額を記録し、どうも密かに増額傾向にあるようです。

 06年度の生活保護費は2兆6888億円で、そのうちの1兆3940億円が医療扶助に充てられているということです。

 政府方針は2011年までに国費ベースで社会保障費を1.1兆円削減することが目標ですが、これも失政のツケでしょうか。

 そうそう、昨日の講演に先立ち、受付で貰ったパンフレットから、日本ではほとんど知られていない、コスタリカの歴史を見てみます。

 1540年、スペインの県とされて、42年にグアテマラ総督府に編入される。

 1822年:独立

 1848年:共和国になる

 1871年:死刑廃止(なんと、日本の明治4年のこと!)

 1886年:国費による普通教育開始(日本より60年前)

 1889年:中米で初めて、完全自由な民主選挙を実施

 1913年:直接選挙で大統領を選出することに

 1917年:ディノコ将軍が軍事クーデターで政権を樹立。1年後に崩壊。

 1921年:米国の支援を受けて軍隊を持たないパナマコト地方を侵略

 1948年:大統領選挙でニカラグアに対して平和的・対話外交を主張するウラテ候補が勝利。これに対してカルデロン派が議会を巻き込み選挙の無効の決議を強行。

 ホセ・フィゲーレス等が武装蜂起して「市民の的を倒せ」と戦って勝利。

 12月に第2次共和制発足。この時、常備軍全廃の有名な演説が為される。

「今日限りでコスタリカは常備軍を全廃する。軍隊はしばしば独立体制によって国民を力ずくで抑圧してきたが、われわれは民主的な話し合いの道を選ぶ。従って政権維持のための武器はもう要らない。不要なものは今日限りとする」。

 さあ、こう見てきますと、夢の桃源郷コスタリカ、となりそうですね。

 ただ、そうしたコスタリカの美化・神話化に対して、いくつか批判もあるようです。

http://72.14.235.104/search?q=cache:hpemfhSsD70J:www1.ocn.ne.jp/~mourima/sindou.html+%E3%83%9B%E3%82%BB%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B9&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=20&lr=lang_ja&client=firefox

http://www.japancostarica.com/ozawa/050125.htm

 等々をご参照ください。

 なるほど、鵜呑みにはできないということですね。

 ただし、憲法で常備軍の廃止を謳うのみでなく、死刑制度廃止や大学までの教育の無償化といったことを法制化していることなど、私たちが学ぶ点は多いのだと思います。

 死刑制度廃止も大学までの教育の無償化も、法制化している国はコスタリカだけではありませんが、私たちの国ではそのどちらも実現されていません。

 始めに改憲ありきで憲法の理想を語ろうとする試みを否定するのではなく、やはり理想に向かって努力をしたいと思います。

 教育で子供たちが自分の心のうちを表現して他者に伝えることを学ぶのは、本当に大切だと思います。追いつめられた子どもの反社会的な行動でやっと子どもの心の一端を知ることになるんて、やはりおかしい

 読み書きそろばんはたしかに教育の基礎の基礎で、それができるのは当たり前。民主主義という制度は、主権者である国民がそれ以上の力を蓄えて、不断に努力することが求められているのだと思います。


 

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コメント

とむ丸さま 講演会お疲れ様でした。
コスタリカの話を聞くと「軍事費など無駄な支出しないできちんと教育と生活保障していくこと」も出来る気がしてきますね。ちょっと夢のようですが・・・。
ビデオニュース・ドット・コムで以前コスタリカの番組がありましたね。裁判が多く小さな事でも訴訟して議論する、小さな子供にも権利があり訴訟起こせるんだそうです・・・「議論戦わせること」で(武器を持たないで)欲求不満の解消しているのでしょうか?(^^)日本人の頭の中身と違うんですね。コスタリカ人から見た日本人は「頭固い」と見えるんでしょうね。

投稿: こば☆ふみ | 2006年7月11日 (火) 18時54分

こば☆ふみさん、こんばんわ。
コスタリカも実際には問題を抱えているようですが、それでも民主主義を守る努力は私たちの国より進んでいるようです。
議論については苦手とする日本人は結構多いですよね。でも民主主義には議論が不可欠ではないかな、と最近よく思います。
それに外交の分野でも、もっとかけひき上手になって欲しい、したたかになってほしい。相手を論破するということではなく、交渉上手になって欲しい、などと思います。それには、やはり頭を柔らかくする必要があるかな、とも思いますが。

投稿: とむ丸 | 2006年7月11日 (火) 22時58分

「議論」というと「相手を論破する」「相手に反論させないようにする」と間違えている人が多いんじゃないかなと思います。

プラトンにさかのぼって,議論のあり方とは何かを根本から考え直す必要があるようです。少数意見を押し込んで,何もかも多数決で決めるのが「民主主義」と勘違いするのは,実はファシズムへの第一歩なんですけどね(笑)

さて,今から,先月の当て逃げ事件の判決を聴きに裁判所へ行って来ます。結果は見えてますけどね。(^^;)

投稿: kaetzchen | 2006年7月12日 (水) 11時20分

kaetzchenさん、裁判所まで行くんですか。
なるほどねえ。
大事に至らずに、本当に良かったですね、相手の人にとっても。
議論は私にとっても苦手なのですが、民主政治を運営していく上で、議論は必要不可欠なものではないかな、と、お粗末なテレビや国会での討論を見るにつけ思うわけです。それで、古代ギリシアで弁論術が発達した。
相手を打ち負かすだけの弁論ではなく、あくまでも互いの主張を示し合って譲るところは譲る、一致点を探る。議論しながら、問題点が集約されて浮き彫りになる。そんな議論の力を育てていくのは、公民としての義務教育の大きな義務ではないのかしら、なんて。

投稿: とむ丸 | 2006年7月12日 (水) 14時52分

うーん,相手の人には大変なことになると思いますよ。一応,執行猶予付きの有罪判決(罰金刑)ですから。家族がカネなんか払うかと騒いで法廷から追い出されてましたが(笑)

それと公営住宅ですので,知事からの退去命令も恐らく出るはずです(被告のダンナがエレベータの液体芳香剤に火のついたタバコ突っ込んで火事騒ぎ起こしてますし,でっかい犬も飼っている)。従って,住居も仕事もすべてを失う訳です。そのあと,彼らがどのような人生を歩もうと,私は知ったことではありません。相手が悪かっただけです。(^^;)

私が怒ってここまでおおごと(刑事裁判)にしたのも,元はと言えば,公民としてのルールを守らず,議論にも応じようとしなかった彼らの態度にあるのです。私はこういう連中には毅然とした態度をとる習性があります。

# おかげで,お玉さんのブログから追放されちゃったけど(泣)

投稿: kaetzchen | 2006年7月12日 (水) 19時40分

ちなみに,私自身は右腕の全治5日のねんざでしたし,脳外科の頭部 MRI も正常でしたから,医療費と証明書その他雑費(証人への謝礼)がもらえれば十分。むしろ,相手方の弁護士さんが報酬もらえるんだろうかと心配していました(笑)

ちなみに証人は同じ棟の管理人さん,エレベータ会社の修理担当さん,消防署の担当さん,公営住宅公社の担当さんです。相手の弁護士さんは当て逃げ事件と直接関係ない人ばかり連れてくるな,と一応「お仕事」してましたけど,半分は演技ですね。彼も分かっていたようです。(^^;)

投稿: kaetzchen | 2006年7月12日 (水) 19時58分

えええ?! 
相手はそんなに横着だったんですか。
なんだか、大変だ。

投稿: とむ丸 | 2006年7月12日 (水) 21時56分

横着というか,論外ですね。そもそも車を運転できる成人は4人しか住んでないのに,車を5台所有してしかも3ナンバーが半分。車の所有については1軒に1台が規約ですし,車の維持費だけでも公営住宅に入居するための所得水準を超えていないとおかしい。

つまり,住宅公社や税務署へ提出した所得証明書そのものに改竄が存在するということも裁判であぶり出されてしまいまして,相手方の弁護士や税理士も脱税荷担の罪で告訴される可能性さえ出て来たという訳です(地裁レベルとなると,ここまで証拠を押さえて,息の根を止めるのが私のやり方)。もっとおおごとにして,親分の議員までリコールにしても良かったんですが(笑)

# 謝礼はエレベータ会社と役所には賄賂にならないよう,ハーゲンダッツの詰め合わせセットを宅急便で(笑)

まぁ,そういう大変な連中だったという訳です。(^^;) 教養時代の学生運動の経験がヘンな所で生きてます。もう,彼らにできることは,議員と暴力団に頼んで私を暗殺することだけじゃないかな(笑) 表向きには小さい孫を連れた,ちょっと侠客ふうの団塊夫婦の3世代同居なんですけど,頭の回転がちょっと遅かったようで。

投稿: kaetzchen | 2006年7月13日 (木) 08時07分

ええ、なんじゃそれ! という感じです。
相手方にしてみれば、たかが全治5日間、というところだったのでしょうが。

投稿: とむ丸 | 2006年7月13日 (木) 08時46分

さて,病院へ行かないと(笑)

それにしても,弁護士とちょっと調べ上げただけで,まぁ出るわ出るわ,面白いくらいの軽微な犯罪の巣窟でした(笑)

しかし,世間一般で,暴力団のことを「極右過激派」と言わないのはなぜでしょうねぇ。昔,公安関係者に尋ねたら,そんなこと俺に聞くなって言われたけど(笑)

# 私の祖父も警察関係者だったもんで。祖父の葬式の時には怖い面々が数百人いらはりました。

投稿: kaetzchen | 2006年7月13日 (木) 09時20分

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