« 新たなる怪談――「ふるやのもり」ならぬ「共謀罪」、「まんじゅう」ならぬ「愛国心」 | トップページ | 寒村の見た召集風景 »

教育に、さらに手を伸ばしてきたこの国の政治

_114 _115 ツルバラが咲き始めました。楽しみ……

 でもちっとも楽しめないのが、この国の政治。

 閉塞感が、いやが上にも増します。

 今日の毎日の朝刊。第1面の大見出しが、

免許更新制 現職教員にも適用 文科省 中教審に報告へ」です。

 ということは、これから教員になろうという人は、更新制が適用されることになっている、ということです。

 この制度が現職にまで適用することができるのかどうか問題だったようですが、とにかく文科省は、法的にも可能だと考えているようです。

 中教審は昨年12月の中間報告で免許更新制を導入するとともに、

・指導力不足教員などに対する人事管理システムを早急に構築する

教員免許を剥奪する条件を整える

・教職10年の経験がある教員に対しては、ここの勤務成績に応じた研修を実施する

等々を提言している由。

 教育基本法が改定されて、さらに「教員の資質向上」を名目に、こうした制度が実際に運用された場合、一体どういったことが起こるのか、この国の過去を思い起こせば、容易に推測がついてしまいます。

 杞憂と思いたいのですが、このところの国会の動きを見れば、不安は募るばかりです。

 

 

|

« 新たなる怪談――「ふるやのもり」ならぬ「共謀罪」、「まんじゅう」ならぬ「愛国心」 | トップページ | 寒村の見た召集風景 »

政治」カテゴリの記事

コメント

とむ丸さま 小生ミニバラの挿し木に挑戦中です、3本のうち一本は新しい葉が出てきました・・・梅雨の時期には伸びも良くなると思います。

さて、教育基本法改正とともに教育現場の管理が厳しくなるんでしょうね「人間関係にすごく疲れる」と友人の高校教師が言ってましたが、現場の状況は厳しくなるでしょうし、そんなギスギスした環境の学校はどんなもんでしょう?

教師の実力を査定するといいますが、その判定を公正な立場で見られる第三者機関など(社会的な基盤)がない日本では権力におもねる教師だけになるんではないかと思います。

小坂大臣しかり、「のうの」法務大臣の共謀罪上程など、「扇千景」建設大臣の建築基準法改悪もそうですが、素人(?)大臣が悪法にポンポンとハンコを押しています。現場を知ってる人が作らないと数年先に法律破綻が起きると思います。(現に建築基準法はいろいろ改正されることが多いんです)

気がついたことは発言してゆかないと、「無言は肯定」ですものね。
長文レスお許しください。

投稿: こば☆ふみ | 2006年5月26日 (金) 23時38分

 こば☆ふみさん、おはようございます。
「シロウト」大臣、ですね。扇さんは、口も「つくろい」も達者な方でしたから、当座はぼろを出しませんでしたが、のうのさんは色々やってくれましたね。
 何も分からない人を大臣に据えて、自分の好きなようにしようとしているのかな、と思いましたが、首相自身もワンフレーズばかりで政策は持ってなさそうだし、一体誰が筋書きを考えているのでしょう。

投稿: とむ丸 | 2006年5月27日 (土) 10時11分

官僚ではなく,電通マンの可能性が高いですね。現在,国家1種(昔は上級と言ってた)に合格した官僚の卵たちがどんどん辞めているそうです。理由は簡単で「俺達は政治家の奴隷じゃない!」。要するに,自分で政策を立案できると思って入った官庁が,実は内閣府の下に位置する存在になっていた。これでは三権分立なんてウソだ,ということです。

今までの官僚たたき(社会保険庁の汚職なんかも恐らく知っててマスコミが騒ぐまでほったらかしていたのでしょう)というのは,恐らく内閣府の権力を異様なまでに高めるために作られてきたものだと思います。司法も事実上,最高裁は内閣府のごきげんをうかがっている状態ですから,内閣府はやり放題好き放題な訳ですな。

そうなって来ると,官僚や官庁は単なるデータベースに成り下がってしまい,そこから吸い上げた資料をもとに広告会社が政策を立案する,と考えれば納得いくのではないでしょうか。

投稿: kaetzchen | 2006年5月27日 (土) 14時06分

 kaetzchenさん、お返事遅くなりました……つい、忘れてしまって。m(_ _)m
 キャリア官僚のなり手が減ったとか止めていくとかいうのはかなり前から新聞で読んでいた記憶があります。
 内閣府が力を持って、三権分立が崩れている、というのは何度か私も取り上げましたが、行政改革の結果ですよね。
 なんだか、「改革」というだけでいいことが行われているような錯覚に陥っているまに、どんどん、行き着く所まで行ってしまいそう。こわいですね。
 森田朗さんの提言通りになってますね。

投稿: とむ丸 | 2006年5月28日 (日) 21時40分

1日や2日くらいは気にしてませんよ。どっかのバカが24時間ルールだの48時間ルールだのとほざいてますけど,相手の通信環境や生活環境によってメールや掲示板を読書きする時間帯は異なってくるのがネット社会ですから,時間に縛られる方がおかしい。とむ丸さんはもっと堂々としていていいですよ。(^o^)

要するに,大統領制を見掛けの姿とする,独裁政治が目的なんですよ。顔の見えない黒子たちが実際の独裁権力を振るい,首相・大統領は表の顔をとりつくろうだけ。実際,コイズミ死やアキヒト死のスケジュールを見てると,これだけ忙しく動き回ってたら自分でものを考える時間はないだろうな,なんて半分同情したり。

投稿: kaetzchen | 2006年5月29日 (月) 05時45分

この記事へのコメントは終了しました。

« 新たなる怪談――「ふるやのもり」ならぬ「共謀罪」、「まんじゅう」ならぬ「愛国心」 | トップページ | 寒村の見た召集風景 »